ガーデンの入口近くの花壇でアサギリソウの柔らかな葉が風にそよいでいます.
銀緑色やシルバーリーフといわれるような独特の色をした葉はふんわりと柔らかく,手で触れるととても心地が良いです.入院してそれほど間がない方が参加される「ネイチャーフィーリング」という園芸療法プログラムでは,ガーデン内を散歩する際にまずこの葉に触れてもらうところから始めることが多いです.
まだ症状があって落ち着かない方にとっては,実際に手で触れてみたり,匂いを嗅いでみたりと,五感を通して柔らかな刺激を受けることで安心感を感じたり,自分の身体感覚を意識するきっかけになると言われています.
アサギリソウのふんわりとした手触りは誰にとっても心地よさを感じられることが多く,ガーデンを巡りはじめる入口として大きな役割を果たしているように思います.
ある方はまるで犬を撫でているようだとお話しされ,ある方は触った瞬間にほっとした表情を浮かべていました.
花というよりは葉を楽しむ植物として知られ,地味な存在ではありますが,園芸療法ガーデンでは大活躍をしています.
このように,個性あふれる様々な植物の手を借りて園芸療法はすすんでいきます.
0コメント