毎年,気づいたら10月が終わっているような気がします.
9月の末から次第に秋めいてきて,晩秋へと向かう狭間,キンモクセイの香りとともに,すこしの感傷的な気分を辺りにふりまきながら,10月は過ぎていく.
北海道にいた頃から,この秋の雰囲気がとてもとても好きなのですが,それをじゅうぶんには味わえなかったなあ,という不全感を残して10月は去っていきます.
枯れ葉が色づいて地面を彩るのはとてもきれいで,こうした写真を毎年のように撮っていますが,そうしたときは枯れ葉をテーマにした音楽が頭の中に流れてきます.
ビル・エヴァンスというピアニストの弾く「枯葉」という曲や,サニーデイサービスという日本のバンドの「枯れ葉」という曲は,それぞれ,秋の物悲しさや感傷を含んでいて,秋の雰囲気と一体になって記憶されています.きっとどなたにもそのような大切な音楽が季節の移り変わりとともに存在することでしょう.
明日から11月,次第に木々の葉は色づき,辺りを鮮やかに染めていきます.
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