今日の午前は「やさい時間」というプログラムを実施しました.入院が長期に至っている方が多く参加されるプログラムで,名前の通り,皆で野菜を育てて食べる活動となっています.
暑い中での作業でしたが,ナスやピーマン,サツマイモを植えてある畑周辺の草取りや夏野菜の収穫を行い,採れた夏野菜を浅漬けにして食べました.また,採れたスイカも冷やして食べたところかなり甘く,参加者の皆さんはとても喜んでいました.
また,今年はピーマンが大豊作で,今日はかご一杯収穫しました.皆で食べて余った分は,スタッフに「おすそわけ」として配ります.今はだいたい皆で食べきれる分しか栽培していないため,余ることはほとんどないのですが,おすそわけをする際は写真にあるようなアンケートを一緒に渡して書いてもらうことにしています.
採れた野菜を自分たちで食べて楽しむのも大きな喜びですが,たくさん採れたものを誰かにおすそわけして喜んでもらうことも,参加される皆さんのやりがいにつながります.どうしても閉じた関係や生活になりがちな方々にとって,自分たちで育てたものを介して他の誰かから喜びの声やメッセージを受け取ることは他者とのつながりを実感する機会となります.時にはスタッフから直接お礼を言われることもあったようで,そのときはそれまでにないくらい嬉しそうにお話されていました.
このように,野菜づくりには育てる楽しみに加えて,採れた野菜が社会的な価値を持つという要素もあります.園芸療法では様々な要素をうまく用いながら,参加される皆さんの生活に寄与していきます.
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