ツユクサの花が咲いています.
勝手に生えてくる雑草なので,引き抜いてしまいたいのですが,美しい青色の花に情をほだされてそのままにしてしまいます.
黒い鉢を背景に写真を撮ると,ふとかつて見た名画を思い出しました.
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」です.
ラピスラズリで描かれた鮮やかな青いターバンが目を引くように,ツユクサの青もまた,非常に魅惑的です.
白露(しらつゆ)に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける
文屋朝康(37番)
百人一首にこのような歌がありますが,露を真珠に見立てていて,ツユクサから名画を連想してしまったのは色彩のせいだけではなかったのかもしれません.
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