先週末,金木犀の花が咲きました.
かすかに匂いがしたのでそろそろかと思っていましたが,一気に花が開いて,辺りいちめんに甘い匂いが漂っています.
例年に比べると,やや開花が早いでしょうか.金木犀というと10月のイメージがあります.
そして,ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが,「銀」木犀という花もあります.花の色が白っぽいのでこの名がつけられたと考えられます.匂いは金木犀とほとんど同じで,甘い香りがします.
園芸療法ガーデンには2本並んで植えてありますので,ガーデンの「きんさんぎんさん」と勝手に呼んでいます.
あたりの空気がひんやりとして,夏の終わりを少しの感傷とともに実感するとき,この花があたりに匂いをまきちらすので,金木犀はとても印象に残る花です.
私がこの病院に勤め始めたのが9月だったので,金木犀の匂いを嗅ぐと,その時のことを思い出します.また,ちょうどその時期にリリースされた5人組の「赤黄色の金木犀」という曲を何度も繰り返し聞いていたので,金木犀とその音楽は私の中で分かちがたく結びつき,いまだに金木犀の匂いを嗅ぐと,その曲のイントロであるギターのアルペジオが頭の中に流れます.そしてやはり,どこか感傷的になってしまいます.
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