春に花を咲かせるハナズオウが,どうしたことか12月につぼみをつけました.
先日までの陽射しの暖かさに誘われて,思わず花をつけてしまったのでしょうか.いかんせん,ここ数日は寒気の影響で厳しい寒さが続いています.
こうした狂い咲きの花を見るといつも,トーベ・ヤンソンの「ムーミン谷の冬」という話を思い出します.
冬眠中にふと目覚めてしまったムーミンが,今まで会うことのなかった生きものたちと交流する話なのですが,冬,季節外れに咲いてしまった花を見ると,作中のムーミンとどこか重なるように感じてしまいます.(写真のハナズオウのつぼみは,どちらかというとムーミンというよりはニョロニョロに似ていますが…)
冷たい風にさらされて,驚きつつもこれまで知らなかった世界を知ることの喜びに浸っている.もしかしたらトーベ・ヤンソンさんも,狂い咲いた花を見てそんな物語を思いついたのかもしれませんね.
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