ガーデンの奥には立派なクスノキがあり,鬱蒼としつつも,やさしく包み込まれるような空間ができていました.
しかし,秋ごろから宅地造成が始まり,当院の敷地外にあったその木は切り倒され,ずいぶんと見通しの良い空間になりました.
光の当たり方がかなり変わったので,今後,植物たちの育ちも変わっていくことでしょう.
冬の陽射しが地面に落ちているのを見ると,その光の中に,いつか存在していた大きな木の影を見ることができます.でもそのうちに別の木の葉が生い茂って,確かにそこに存在した木の記憶も次第に薄れていってしまうのでしょうか.
いちねんの終わり,かつて存在したものたちに思いを寄せています.
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