2017.03.31 03:30スイセンスイセンにちなんで,むかし院内誌に文章を寄せたことがあります.ふと思い出したのでここに再掲します.「12の花の12の話」2月 スイセン 〈Narcissus/Narcissus tazetta〉 スイセンの学名ナルキッソスは,池に映る自らの美貌に恋い焦がれ,果てには溺死してしまった美少年の名前であり,ギリシャ神話に由来する.よく耳にするナルシストという言葉もここから来たものであり,スイセンの花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」とある.しかし,スイセンは春の訪れとともに咲くことから「希望」の象徴ともされている. 2月は一年のなかでも特別な月である.別れと出会いという変化の季節がすぐそこまで近づいていることを薄々感じながら,まだ実感は持てないというモラトリアムの...
2017.03.28 00:30花散里ガーデンには数種類の梅の木がありますが,とりわけ美しい花を咲かせる木があります.いつの間にかガーデンの隅に生えて大きくなっていたので何という名前かはわかりませんが,淡い桃色と丸い花びらで八重に咲く様子がとてもきれいです.そして散ってからもなお美しく,思わず写真を撮ってしまいました.
2017.03.28 00:29菜の花がいっぱい畑のあちらこちらで菜の花が咲いています.菜の花の黄色はいかにも「春」という色合いで,見ていると朗らかな気持ちになってきます.ちなみに,この写真の菜の花は収穫しきれなかった小松菜の花です.園芸療法プログラムとのタイミングが合わなかったり,食べきれなかったりで余ってしまったものは,こうしてきれいな花を咲かせて皆を喜ばせてくれるので,良い時期に収穫できなかった罪悪感を少しだけ和らげてくれます.
2017.03.23 03:24姫コブシ今日は少し肌寒い天気です.暑さ寒さも彼岸までと言いますが,さすがにすぐにぽかぽかと暖かい日にはなりません.ですが,気が付けば春の花があちらこちらで咲いています.姫コブシの花もようやくつぼみを開いてきました.まだ開きかけですが,つぼみがたくさんついているので,今年はたくさんの花が見られそうです.そういえば,小学校のころ,国語の授業でコブシの花が出てくる話を読んだ覚えがありますが,それが何だったか今となっては思い出せません.ただコブシという名前と,その絵だけが頭に残っています.
2017.03.10 04:22芽が出ているよ先月まいたかぼちゃの種から,大きな大きな芽が出てきました.かぼちゃの双葉はとても大きく,なんであんな小さな種からこんな大きな芽が出るのだろうと,いつも驚かせてくれます.畑に植えたら植えたで,今度はどんどんとつるを伸ばしては大きなかぼちゃの実をつけるので,かぼちゃにはびっくりしっぱなしです.毎年植えていても,その驚きは変わりません.今年もうまく育って,園芸療法プログラムに参加される皆さんと,驚きや喜びを共有できればいいなと思っています.
2017.03.09 04:47猫のお化け暖かくなったかと思えば今日は肌寒く,文字通り三寒四温の季節です.早く暖かくなってほしいと思いつつも,スギ花粉の脅威もあり,複雑な心情です.そんな中,ガーデンでは池に産み付けられていたカエルの卵が孵り,たくさんのオタマジャクシが泳いでいます.また,桜やハナカイドウのつぼみも少しずつ膨らんできました.少し前,美しい銀色の毛をまとっていたネコヤナギのつぼみも,全体に黄色い花粉が飛び出して,毛虫のようなお化けになっています.「花が咲く」ことが必ずしも美を伴うわけではないことを知り,唖然とするような少し納得するような,何とも言えない気持ちを毎年欠かさず味わわせてくれます.
2017.03.07 02:47つくしこのところスギ花粉がたくさん飛んでいます.北海道生まれの私は花粉症ではなかったのですが(北海道には杉の木がないので),毎年大量のスギ花粉に曝されるうち,3年ほど前に花粉症を発症するに至り,この季節を少し疎ましく感じるようになりました.特に今日は花粉が多いようで,午前中の園芸療法ガーデンでの活動では,くしゃみを連発し,目もひたすらかゆく,そろそろしっかりとした対策を考えねばならないとつくづく実感したところです.ガーデンからの帰り,かゆみでしぱしぱする目につくしの姿が飛び込んできました.ここ数日の暖かさで次々に顔を出してきたようです.花粉症になる前なら,つくしの姿を可愛らしいと思えたのですが,緑色の胞子をまき散らす様子や,「スギナ」というその名前に対し,文...